ドラクエの「ひのきのぼう」についての長年の誤解と、「ひのきのぼう」に対するどうでもいい考察

ドラクエ

ドラクエ11の発売が決まりました。ドラクエ信者である僕にとってはとっても楽しみなニュースです。

そんな僕は完全にドラクエ派です。昔よく言われた「ドラクエ」vs「FF」論争でいえば間違いなくドラクエ派でしょう。発売日に買いにいって、学校でどこまで進んだか話すのが楽しみだった世代ですし、それなりにはやり込んでいたはずです。
なのでドラクエのことは大抵のことは理解していたつもりでした。
ところが、最近、今まで20年くらい正しいと思っていたことが間違いだと気づいてしまったわけです。

しかも、マイナーなレベルの話ではなく、ドラクエで初期に登場するアイテム「ひのきのぼう」についての勘違い。おそらくドラクエを少しでもやっていた人なら確実に目にしたであろうアイテムである「ひのきのぼう」について、20年くらい間違って理解していたわけです。
「ひのきのぼう」と言えばドラクエで登場する最弱武器として有名です。初期段階から持っていることも多くて、はっきり言ってすぐにお役御免になる武器です。そんなドラクエをやったことある人なら誰しも知っているようなものが「ひのきのぼう」なんです。

「ひのきのぼう」はヒノキの棒だった!

早速結論ですが、「ひのきのぼう」はヒノキの棒だったんです!!!つまりヒノキ(檜)から作られた棒だったんです。ちなみにヒノキがわからない方はこちらのWikipediaでもご覧下さい笑。

えっ、知ってた???すいません、僕はこの歳になるまで勘違いしてました。。。

僕の中では「ひのきのぼう」は「火の木の棒」やったんです。「火の木の棒」ってなにかっていうと「火をつけることが可能な木の棒」やと思っていたわけです。

何の種類かはわからんけどとにかく木の棒なんだ。火をつけることができるってそりゃ木だから火はつくでしょってのはわかってるけど、とりあえず木の棒だと寂しいから「火の」ってのを修飾語としてつけたんだ、というのが僕の理解でした。

ところが実際は「ヒノキの棒」だったわけです。木の種類を示していたんですよね。今更こんなことに気づかされてしまったわけです。でもここでちょっとした疑問がいくつか生まれました。

「ひのきのぼう」に関する疑問点

ここからはなぜ自分が間違えていたのかということを言い訳がましく書いていきます笑。でも僕にとってはこんな疑問があったから間違えていたとも言えるのでよければお付き合いください。

「ひのきのぼう」安すぎ問題

まず「ひのきのぼう」安すぎじゃないかという問題。そもそも「ヒノキ」って高級なものでしょ。ヒノキ風呂って感じでヒノキはかなり高級なイメージがあります。それなのになぜヒノキの棒がこんな最弱武器として登場するのか。もうちょい高くてもいいんじゃないという気がします。

ちなみに「ひのきのぼう」の価格を確認しておきましょう。ドラクエシリーズにおける「ひのきのぼう」の価格はこちら。

攻撃力買値売値
 ドラクエⅠ なし
ドラクエⅡ2 /15G
ドラクエⅢ25G3G
ドラクエⅣ2/7G
ドラクエⅤ210G7G
ドラクエⅥ210G7G
ドラクエⅦ210G5G
ドラクエⅧ410G5G
ドラクエⅨ なし
ドラクエⅩ なし

これを見ると、だいたい買値が10G程度。売ると3G〜7G当たりという感じ。ドラクエⅡだけがちょっと売値が高いけど、ヒノキが高級材として考えられていたんでしょう、たぶん。

ドラクエⅨ、ドラクエⅩには登場していないのがちょっと寂しいところなのでドラクエⅪには是非「ひのきのぼう」復活を期待したいところです。

なお、現代日本においてひのきのぼうの価格はこんな感じ。

ヒノキの棒というか麺を伸ばすための棒ですが、現代ではこれが「ヒノキの棒」なんでしょう。実際、これを武器として戦おうとしている勇者すげーという気もしますが、これで人を殴れば十分殺人できるものなので、モンスター相手にも通用するんでしょう。後、実際の「ひのきのぼう」はもう少し武器っぽく形状は変えているものと思います。

ということで考えると、現代で売価が割引されて、1000円程度なのでおそらく10G=1000円、つまり1G=100円程度と考えるといいのかもしれないです。

ちなみにこちらもドラクエでは定番武器となっている「銅のつるぎ」も調べてみます。とりあえずドラクエやり始めたらまずは「どうのつるぎ」を手に入れるという人も多いはず。そんなどうのつるぎは以下の値段となっています。

攻撃力買値売値
 ドラクエⅠ10180G90G
ドラクエⅡ10 100G75G
ドラクエⅢ12100G75G
ドラクエⅣ12100G75G
ドラクエⅤ13270G135G
ドラクエⅥ13270G202G
ドラクエⅦ11220G110G
ドラクエⅧ13270G135G
ドラクエⅨ7150G75G
ドラクエⅩ4//

こうしてみると結構幅広い値段構成になっているのがどうのつるぎ。ひのきのぼうと比べると10倍から30倍弱という感じ。実際のどうのつるぎの値段はこちら。

なんと1G=100円で換算していけば27,972円なので約270Gということになるので、大体相場通りという結果に。ドラクエVから270Gにしたのはそれまでのガバガバ値段設定から現実の相場に合わせてきたと考えられる気がしてきました。まぁ今売られている銅のつるぎはあくまで見本なので本物ではないですけどね。

さて、結果的には「ひのきのぼう」は安くない、それどころかほぼ相場通りということになりました。そもそも武器や防具って現代で買うことほとんどないし、まぁこんなもんでしょというところですかね。逆に現代人がヒノキを高付加価値化しすぎているのではないかという気もしました笑。

ヒノキって日本でしか取れないのでは問題

値段はおいとしてもう一つ気になったのが、ヒノキの産地の件。そもそもヒノキについてはWikipediaにはこう書いています。

ヒノキは日本と台湾にのみ分布する。日本では本州中部(福島県)以南から九州まで分布する。

ってことでヒノキは日本か台湾にしかないものなんです。なるほどーと思ったんですけど、「えっ?じゃあおかしくない?」と気づきました。

だってドラクエってどうみても中世ヨーロッパ感丸出しの世界なんですよ。それぞれの国に王様がいて、城や町並みの作り方もヨーロッパだし、何せ街には必ず教会があって十字架ついているんですよ。どうみてもヨーロッパだ。なのに日本か台湾のみが産地である「ヒノキのぼう」が売られているんです。これはおかしい。

ヒノキなんて存在しない世界に「ひのきのぼう」が売られているんですよ。しかも10Gで。仮に日本や台湾からヒノキを手に入れて、それをシルクロード通して輸入したとすると、明らかに10Gなんて安い価格では手に入れることはできないはず。もっと高級なはずでしょう。あの黄金の国「ジパング」からわざわざ取り寄せた「ヒノキ」のぼうですよ。

これは設定上はちょっと無理がある気がします。というか僕自身もヒノキってどちらかというと日本のもののイメージがあって、西洋的なドラクエ世界観に合っていないから勘違いしていたんだーと無理やり主張をしておくことにします。

まぁ細かく言い出すとステテコパンツとかどうなるねんとかも考え出さないといけないですしね。

「ひのきのぼう」は「どうのつるぎ」より使えるんじゃないか問題

最後に基本的にひのきのぼうはドラクエで最弱武器として登場します。ひのきのぼうなんて役に立たないからとりあえずどうのつるぎを手に入れようというのが序盤の流れです。

でもよく考えると、ひのきのぼうってそこそこ強いんじゃないかという気もします。というよりは、どうのつるぎって耐久性大丈夫なの?ということです。

そもそも人類はまず銅を使っていて、次に青銅を使い始めて、その後で鉄を使い始めてます。銅は10円玉見てもらえばわかるように錆びやすいし、簡単に折れてしまうので耐久性にも乏しい。青銅はマシだけれども結局銅を使っている。でも鉄は硬いし耐久性もある。という感じで鉄器を持てば一気に強くなるというのが歴史上の流れのはず。

ということは強さはさておいて、銅のつるぎってあんなに何回も繰り返し使えるものではないんじゃないかということです。使えたにしても結局つるぎと言いながら、ほとんどは重さで叩く武器になるので、剣というよりは銅のぼうって言い方のほうが正しい気もします。

強さに関しては重みのある銅のほうが強そうだけど、すぐに折れる可能性もあるので、耐久性を考えると「ひのきのぼう」の方が使える武器な気もします。ひのきのぼうの耐久性も怪しいですが、何度も買うことを考えればヒノキのぼうの方がコスパは良くなりそうです。

おそらく、現実的に考えると、「どうのつるぎ?そこそこ高い割にすぐ壊れるんだよなぁ。錆びちゃうし。それならとりあえずひのきのぼう何本か買っておいた方がマシでしょ。鉄の剣買うまではこれで我慢しとこうよ」ってなりそうな気がします。

僕はどうのつるぎで意外と頑張ってレベル上げるタイプなので、銅ってのが耐久性弱いのを知った時はちょっとした衝撃が走りました笑。「うわー、銅のつるぎって実際にはそんなに長い事使えないんじゃん」って思ったものです。まぁゲームの性質上耐久性まで考え出すと大変だからやめたんだと思いますけどね。

結局はゲームの世界なので・・・

とまぁ色々書きましたけど、結局はゲームの世界なのでね笑。ほんでもどこかに同じように「火の木の棒」って思っていた人いないですかねぇ。

 

 

 

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