今や多くの人が利用しているSNS。身近にあるSNSの名前を挙げていっても、Facebook、Twitter、Instagram、TikTok、Pinterest、Tumblrなどなど、多種多様のSNSが利用されています。
多くの方が自分の趣味で利用していたり、昔の友達との交流に使ってみたりと、個人的な関係性で利用していると思います。
でも、中には仕事上でSNS投稿の担当になってしまって、各種SNSを運用しているという人もいるでしょう。この際に、複数のSNSで同時に投稿するのが面倒に感じる人も多いと思います。そんな時に便利なのが複数のSNSに同時投稿できるツール。これを使えば、同じ内容の投稿を同時に、一気に投稿することができるので利用している人もいるのではないでしょうか。
ただ、個人的にはこの同時投稿は利用しない方がいいと思っています。便利なら使えばいいと思うかもしれないですが、なぜ同時投稿ツールを利用しないのか、その理由を説明していきます。
SNSの同時投稿ツール
同時投稿ツールを利用しない理由の前に、そうはいっても同時投稿したいという人もいると思いますので、SNSの同時投稿ツールについても一応ご紹介をしておきましょう。
Hootsuite
感覚的に一番よく利用されているなと感じるのはHootsuiteです。正確に言えば、これは同時投稿だけのツールではなく、予約投稿ができたり、投稿の分析をしたりするSNSの管理ツールです。有料版もありますが、無料でも十分使えるので、これを利用している人が多いと感じます。同時投稿の場合、投稿もそうですが予約できるかどうかも重要視される要素ですね。
Buffer
続いて紹介するのがBuffer。これもSNSの同時投稿できるツール。またこちらも予約投稿できるものになっています。こういったツールは同時投稿というより予約機能の方が重宝されますね。
SNS同士の連携
ツールを使って同時投稿をする人もいますが、もう一つ、SNS自体を連携してしまって投稿するのもありかと思います。例えばFacebookとTwitteを連携すれば、Facebook投稿するだけでTwitterにも投稿できる形になりますし、もちろんその逆もできます。そもそもSNS同士の連携という点ではTwitterとFacebookがメインの方も多いと思うので、この2つの連携がほとんどかもしれません。
ブログの連携機能を利用
もう1つ多いのが、ブログの連携機能を使っての同時投稿です。ブログ更新するとSNSに投稿されるようにするタイプです。各種の無料ブログには大抵この機能が付いていますし、簡単に連携できます。せっかく書いたのだからSNSにも投稿しちゃおう!ということで連携している人も多いのではないでしょうか。
これだとブログ書いて公開と同時にSNSでシェアできるので便利かと思います。
でも同時投稿はしない方がいいと思うわけ
というわけで、1つの投稿だけで色々なSNSに一括に投稿できるとなるととても便利になると思います。ただ、個人的にはこれを利用するのはオススメしていないです。SNSを一気に投稿できるというメリットはあります。その一方で、デメリットも存在します。
一番気をつけないといけないのは、交流できない恐れがあるという点です。そもそもSNSはコミュニケーションツールです。一方的な宣伝ツールというわけではなく、双方向にコミュニケーションをとるためのものです。同時投稿に慣れてしまうとコミュニケーションが取れない可能性が出てきます。
例えば、よくあるのが、普段Facebookをメインで利用していて、それ以外についてはアカウントは持っているものの、ほとんど見ていないというケース。この場合、Facebookについては普段から利用しているので、どういう反応があるのか確認しているものの、それ以外のSNSでは確認していないことになります。
ぶっちゃけ、いけてないコンサル系の人がFacebook投稿をTwitterに垂れ流ししてしまっていて「あーこの人やっちゃったな」となるです笑。
基本的にコミュニケーションツールであるSNSなので、投稿については何らかの反応があります。反応に対して、こちらからアプローチできないことも予想されます。
同じような投稿が並んでしまい、見られない投稿になってしまう
また、自動投稿をすると、毎回同じような内容の投稿が続くこともあります。よくあるのが、「ブログを更新しました!『〇〇〇〇(←ここにタイトル)』」という感じで毎回投稿しているタイプ。
これが続くと、ブログ投稿しかしていないSNSが出来てしまいます。特に多いのがTwitter。普段からFacebookは使っているけれどもTwitterは見ていないというケース。これで上記のような同時投稿を続けると、Twitter上には「ブログを更新しました!『〇〇〇〇』」というのが並ぶことになり、見ている側としてはほとんど面白くない投稿が並ぶことになります。
これだと見てもらえない投稿になるので、せっかく多くの人に見てもらおうと連携させたのに意味のない形になってしまいます。
文字の長さ制限が考慮されていない
これも普段Facebook投稿だけしていて、Twitterを見ていない人に多いパターンです。Twitterには文字制限があるのに、Facebookと連携しているため、文字数がオーバーしている投稿をしてしまうわけです。通常ツールを使って連携していれば、Facebookへのリンクがつくのですが、かといって文字数オーバーしているものをわざわざ確認しようという気にはなりにくいです。
せっかくいいことを書いたつもりなのに、それが読まれないのでは意味がなくなりますね。
SNSごとの特性を考慮できていない
SNSには当たり前ですが、それぞれに特性があります。使い方や仕様も違うのですが、どんな人が使うのか、匿名なのか実名なのか、本音を言う場なのか建前を言う場なのか、キラキラした投稿をするのかドロドロした投稿をするのか、など特性が異なります。
名言のようなことを書くのが良い場合もあれば、それだとほぼ意味をなさないものもあります。
逆に本音を書きすぎると周りから共感されない場合もあります。
そのあたりのSNSの特性を理解していない中で同時投稿してしまうと、無意味な投稿が増えるだけになってしまいますね。
逆に同時投稿せずに個別に投稿していくのが良い理由
同時投稿するとデメリットもあることは書きましたが、でも個別にいちいち投稿していくのはめんどくさいというのもありますね。それでもわざわざ個別に投稿していく理由は何でしょうか。
一番大きいのは各投稿ごとに変えられるという点です。個別に投稿しているので当たり前ですね。
でも、同じブログの投稿でも、そこに補足説明する文章を変えることができます。逆にこれを変えることで反応を見ていくのが大事です。
例えばFacebookでは長めに補足する文章を書いて投稿できますし、逆にTwitterでは短めにまとめて投稿できます。長さだけではなく、伝え方も丁寧に説明するもの、大雑把に説明するもの、思わずクリックしてしまうような疑問形で終わっている文章など、多数のパターンを用意しておいて、各SNSに投稿することができます。
どういった投稿が反響を得られるか考えるのが大事
大事なのはどんな投稿がどんな反響を得られるのかというのを分析していくことと思います。正直に言えば、分析がしっかりできる人ならツールを使おうが、ツールを使わまいがどちらでもいいかもしれません。ただ、分析をするには、やはりそれぞれで同じ文章を投稿すると、SNSの違いによって反応が異なると気付くかと思います。
時間帯、内容、字数、文章の固さなどを適宜変更していくことで、どんな反響の変化が生まれるかをしっかり見える化することが大事になってきますね。そのためには、同時投稿して便利さを追求するよりは、多少面倒でも個別に投稿していく。その中で、良い反応は何か、悪い反応は何か、その際の時間帯・内容・字数・文章などを分析していくこと。これが重要です。
SNSを見る・反応する癖をつける
もう一つ付け加えたいのが、SNSを見る癖をつけるということ。ツールに任せていると、どうしても主要なSNSだけ見るようになってしまい、他のSNSを見なくなってしまいます。そもそもSNSは一方通行の情報発信ではなく、相互のコミュニケーションのためのもの。機械で動かしているだけならやらない方がマシです。
個別に投稿するようにすれば、投稿時には確実にSNSを見ますし、必要な情報を得られることもあります。また、自分の投稿に何かコメントしてくれてるかもしれないですし、相手側の反応も見れます。SNSは本来相互のものであるのに、こちら側はほとんど見ていない、ただ機械的に発信するだけでは、その投稿を見てくれる人も面白くないですからね。
別にツールを使っていてもしっかり各種のSNSを確認してくれてるならいいです。でも、どうしても頻度が減ってきてしまう(というより、何度も見ていられないからツールを使うというのが正しいかも)のでツールに頼らないほうがいいかと思います。
最後に
というわけで、SNSでツール投稿を使った同時投稿について書きました。まとめると、同時投稿のほうが楽だけど、本来のコミュニケーションはできないよ、ということです。逆に言えば、コミュニケーションできるのであればツールを使ってもいいと思います。
ただ、ツール使っている人が
「便利だから」
「他のSNSなんて見る暇ないから」
「一気に広報していきたいから」
上記の理由で使っている人が多そうで、それならわざわざ複数のSNSなんて使わない方がいいと思いますね。
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