PDCAを回そうとするな!DDDCAで行け!

ビジネス

社会人になってから、急に使われるようになる言葉ベスト3位に入るのが、「PDCAを回す」という言葉です笑。(個人の調査なので細かいことはつっこまないで!)

会社に入ると間違いなく上司から言われたり、誰かが使っているのを聞く機会が増えると思います。ただ、最近これって本当に合っているのかな、という気がしてきました。というよりは、PDCAを意識しすぎて、うまく回せていない人がいる気がします。

というわけで、今回は、「PDCAを回す」について考えてみたいと思います。

PDCAを回すとは?

そもそも「PDCAを回す」とは何か、見てみましょう。PDCAとはそれぞれ以下を指します。

  • P・・・PLAN(計画する)
  • D・・・DO(実行する)
  • C・・・CHECK(評価する)
  • A・・・ACTION(改善する)

仕事をする上で、まずは計画を立てて(Plan)、その計画を実行し(Do)、実行した結果を評価し(Check)、そこで出た課題を改善する(Action)という流れで仕事を進めていくのが良いとされています。

そして、このPDCAのサイクルをしっかり回していくことで、継続的に改善していき、より良いものを作り上げる、向上していく、効率的に仕事を進めていくことが仕事を進めていく上で重要とされています。

なんでPDCAが大事なの?

この「PDCAを回す」というのは仕事を始めると確実に言われる言葉の1つです。ではなぜこんなに重要なのでしょうか。これについては細かく言うこともできるかと思うのですが、僕が考えるPDCAが大事な理由はただ1つです。それは、やりっぱなしにしないためです。

仕事だけに限った話ではないですが、人は何かを始める時は調子よく進めていきます。モチベーションも高いですし、人一倍頑張ろうとするのも何か始めるタイミングの時が一番でしょう。でも、その後、結果が出ないとどうなるでしょうか。やる気もなくなっていって、せっかく始めたのに気付いたら、何もなかったことになっている・・・なんて事はないでしょうか。僕はめちゃめちゃあります笑!

でも、これが仕事だとどうなるかというと、やりっぱなしで終わってしまうのは困る訳です。継続的にお客さんと向き合っていく、社内を適正な体制で動かしていく、など仕事では継続性が重要になります。そのためにはやりっぱなしにしてしまうと、継続できなくなります。そこでやりっぱなしを防ぐために、PDCAがあるのです。

やる前にどういう形で行うのか計画して、そこで実行する。その後実行した結果を確認した上で、悪かったところを改善し、さらに次の行動につなげる。これを回していく事で、やりっぱなしではなく、継続的に仕事を進めていくのが大事なのです。

PDCAの問題点は?

さて、一見良いように見えるPDCAサイクルですが、PDCAを回そうとする事に課題はないのでしょうか。実はPDCAを回すのに、一番問題になるのが最初の、P(PLAN)の部分だと思ってます。DCAの部分については、特に問題ない、というよりはしっかりとサイクルしていく事が大事です。

それに対して、P(PLAN)の部分は実は時間軸の調整が難しいです。PLANというのは、どこまで作り上げるのか、が明確に決まっているわけではないです。なので、作ろうと思えばどこまでも細かいものも作れますし、逆にラフなままでいこうと思えば、時間もそれほどかかりません。で、最も大事なのは、PLANをどれだけ作りこんでいけばいいか、というのを多くの人が知らないこと。これから先の未来のことなので当たり前と言えば当たり前なのですが、それが大きな問題を生む事があります。

どこまで作り込んでいいかわからず、中々実行に移せないという問題が生まれるのです。実際に計画を作ってみると、ここまででいいかわからずに不安になります。すると、どうするかというと、大抵は別の誰かにPLANを見てもらって話を聞きます。すると、「もっとこうした方がいい」とか「ここはこのままじゃ失敗するから変えた方がいい」とか「もっと具体的に考えないと」みたいな忠告をもらってきます。

で、それを受けてまた計画を作り直す。その作り直したPLANをさらに誰かにもっていく。そこでまたアドバイスを受ける。それをふまえて、またPLANを修正する。それをまた誰かに見てもらって確認・・・というサイクルが生まれます。面白い事に、PDCAの一番最初のPLAN作成という中で、P(作成)→D(見せに行く)→C(評価してもらう)→A(作り直す)が回っていってしまっています。

で、本当はそのPLANを実行しないといけないのに、実行に移せない。P段階でずっと留まっているということが起こります。上記のように、PLAN段階の中ではPDCAが回っているのに、実際のPDCAが回っていかない。もっといえば、机上ではPDCAが回っているのに、現実にはPDCAが回っていないことになってしまっています。

DDDCAのススメ

個人的にはPDCAよりDDDCAをオススメしています。見ての通り、PLAN(計画)をやめてしまうわけです。PLANをじっくり考えているから行動に移せなくなるので、もうPLAN自体を作らずに行動してしまおう、というものです。まぁ、現実には全くPLANを作らないということは不可能で、紙には書かなくとも「こんなことやろうかなぁ」と思ってから行動します。思った時点で計画といえば計画なので、計画は立てているわけです。でも、その時間をできるだけ短くして、さっさと実行に移しましょうよ!というのがDDDCAです。

もう1つ、Dが3つあるのも理由があります。PLANを行わない代わりに、うまくいくかどうかを3回くらい実行してみましょう!というものです。まずやってみる、そこでダメでももう一度やってみる、さらにもう一回やってみる。3回実行してそこで評価をしていきましょうというものです。これはPLANがない代わりに、実践を増やす、と考えてもいいかと思います。

習うより慣れよ、が基本

この考え方の基本にあるのは、習うより慣れよです。PLANを作るのが悪というわけではないですが、PLAN作りに没頭してしまって実際に行動に移せないのでは本末転倒です。ましてやPLAN考えていたら結局PLANどまりで終わってしまって、実行しないパターンなんかもあります。そうなるくらいならさっさと実行してみて評価してしまった方が早いです。

もちろん実行に移してもうまくいかないこともあります。でもそれは実行に移して初めてわかること。PLANどまりでやめてしまうのと、実行に移して失敗したというのは似ているようで違います。もっといえば、一回うまくいかなくても、その後でCHECK,ACTIONをすることで、サイクルを回して改善して、うまくいくこともあります。

とにかく、まずは習うより慣れよで実行せよ!というのが大事です。

PLANで悩むくらいならまずは実行してみよう

PLAN作成はとても大事な事です。しっかりしたPLANを実行すれば、うまくいく可能性は高くなりますし、その後の検証もPLAN通りに進んだかどうか、検証しやすくなります。ただ、もしPLAN作成に悩んでいて、それが原因で物事が進まないのであれば、とにかく実行してしまうのも1つの方法だと思います。

PLAN自体で悩みすぎてしまうと、大切な実行力が失われてしまうので、それは避けたい。であれば、まずは考えた事を実行する、そしてその後で検証して、サイクルを回していけばいいのであって、PLANで留まっていてはダメです。

特に新しい事を始める際には、「まずは実行する」というのを念頭に置いておくと良いと思いますよ!

 

 

 

 

 

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