肩書きや経歴は大事だけど、肩書きには頼りたくはない件について

ビジネス

「肩書きはビジネス上でとても重要です。数字を盛り込んでしっかりとしたものを作りましょう。」

セミナーなどで上記のようなことを言われた経験がある人、いませんか?確かに肩書きによって仕事が舞い込んでくる、過去の経歴を見た上で仕事を頼むことはよくあります。

でも個人的には、肩書きに頼りたくないです。肩書きに頼る人生は好きではありません。

そこで今回は、「経歴とか肩書きってなんやろう?」「経歴や肩書きは何のためにあるんやろう?」というのを考えてみたいと思います。

肩書きと経歴

人間というのはいろんな経歴や肩書きを持っています。これは偉人であろうと、一般人であろうと何らかの肩書きや経歴を持っているかと思います。

肩書きとして名乗るのはおこがましいなと思うことはあるかもしれないですが、人生歩んできた中で何かしらの肩書きや経歴を持っているのが普通です。

肩書きってたとえば何?

たとえば、会社で働いている人であれば、名刺の中に○○株式会社とか有限会社○○とか書いていますね。これも肩書きです。また人によっては役職がついている場合もあります。○○部部長だったり、○○部△△課係長だったり、チーフとか○○リーダーとかも場合によってはあるでしょう。

一般的な肩書きというのはこれらを指すことが多いでしょう。会社に属していない人でもフリーランスや独立事業主であれば、何らかの肩書きを持っているかと思います。そもそも会社名に変わる屋号を持っている人が多いですし、その屋号を使って○○代表みたいな肩書きを作る人も多いでしょう。

名刺を作る際には大体何かしらの所属と役職を記載して作成するかと思います。職名や地位などが一般的には肩書きと呼ばれますね。

経歴って何?

もう一つの経歴の方は、これまでどんなところに所属していたのかというものです。就職にしろ転職にしろ、アルバイト始めるにしろ、たいていはまず履歴書を書くと思います。その中にはこれまでの学歴と職歴を書きますね。これが経歴といっていいでしょう。

もちろん、履歴書に書くようなことだけではなく、プライベートで○○を何年間勉強していたとか、△△の教室を開いていたとか、□□で手伝っていたというようなものも経歴になるでしょう。これまで生きてきた中でやってきたことが経歴ですね。

肩書きや経歴が指すものとは?

こういった肩書きや経歴ってのは何を指すのでしょうか?本来の意味に戻ると、肩書きが指すのは、その人の現在のポジションや地位、役職・あるいは所属先というものです。

「私は○○というところに所属していて、その中でこういった役の仕事をしています」というのを指します。それを知ったことで、「この人はこういう組織に属していて、その中でこういった仕事をしているんだな」というのがわかります。

それがわかると相手も仕事しやすいですね。たとえば、商品のことを知りたい場合はその商品を担当しているグループの営業の方に聞けばいいですし、一緒にこんな製品を作ってほしい場合は開発グループに話をすればいいとなります。

あくまで、「自分はこういう役の仕事しているんですよ」というのを表すだけです。

肩書きが今のことに対して、経歴は過去のことです。過去にどんな組織に属していたのか、そこで何をしていたのかというのを示すものです。

「わたくし、昔はこんな仕事してました。」とか、「こんなところに所属してました。」というのを表しているだけです。

 肩書きや経歴に頼りたくない理由

これらを踏まえた上で、なんで自分が肩書きや経歴に頼りたくないかってところに入ります。大きく分けると理由は3つあります。

理由①肩書きで判断されるのが嫌なため

人って肩書きで色々と判断してしまいます。たとえば、「○○部△△課」とだけ書いているだけの名刺と「●●部部長」と書いてある名刺では、●●部部長の方が肩書きがいいんですよ。人はその部長という肩書きを見て判断するわけです。

本来は肩書きはただの役職やポジションなだけなので、どんな肩書きでもフェアに対応するべきなんです。でも部長の方を優先してしまったり、部長の方が言うことを重視しようとしてしまいます。結局、人は肩書きに捉われていて、肩書きで判断しているということなんです。

元々、会社で働いていた時にも思ってましたが、役職のない人の意見と役職のある人の意見があった場合、基本的に役職ある人の意見が通りますよね?

または、自分がミーティングの場で言った意見は反対されたのに、同じことを肩書きがある人が言ったらみんな賛成したという経験ってないですか?

それらの経験をもとに、役職で判断するのはやめようというのを、ある時から決めました「役職があろうとなかろうと正しいと思う判断をする」と決めたんです。

逆に言えば、同じように周りの人からも自分のことを役職で判断してほしくないんです。そのためには役職って別にいらないよね?と思ってます。

人の判断が役職によってなされることが多いと感じています。肩書きによる判断が嫌なので、肩書きをなくす。実務上はそれで特に問題ないので、肩書き不要にしています。

理由②肩書きで判断しない人と仲良くなるため

肩書きがいらないという一番の理由は肩書きで判断しない人と仲良くなるためかなと思います。さっきも書いたように人は肩書きで判断してしまうわけです。逆に言えば、この人は肩書きで判断するかどうか見極めることもできるんです。

ちなみに、以前は名刺作成の際に「代表取締役」と載せていました。ポジションとしてはそれで合っているんですが、この代表取締役がある名刺とない名刺では相手の反応が露骨に違います。

肩書なし名刺を渡すと、よくわからん会社の単なる担当者と見られます。一方で代表取締役があると、「よくわからん会社、だけど社長!」という風にみられることがあります。

実務上でも交流会などでも色々と話していて、最後に自分が代表取締役ですというのがわかると、色々な反応があります。「あっ、社長さんだったんですね。すいません、理解していなくて」みたいな人もいれば、「あ、そうなんですね!」くらいの反応の人もいます。

後者の場合、「あっこの人は肩書きで判断していないな」というのがわかります。とはいえ前者の場合でも、まぁ多少肩書きで判断されているところはあるものの、それほど気にはならないです。これくらいの反応は仕方ない、というか礼儀的に行っている場合もありますので。

ただ、明らかに態度が変わる人もいるんです。名刺を渡してから明らかに今まできちんと話を聞いてなかった人が突然話を聞いてくれる、色々な提案をしてくる、そんな方がいるんです。これ、私から見ると、「えっ!?」ってなります。この方は肩書きで判断していたんだなと思うようにしています。

逆に言えば肩書きにどれだけ力があるのかを示すことにもつながるのですが、それに頼るのが嫌です。なので、肩書なしの名刺を渡しておけば、それでも対応してくれるのが肩書きに頼らない人との付き合い方になります。なので、肩書きはない方が個人的には良いと思っています。

理由③肩書きがなくても名前があるため

3つ目の理由としては肩書きなんてなくても、そもそもみんな名前があるじゃないですか?という点です。肩書きってさっきから言っているようにその人のポジション・役職・地位を指すだけです。でもすべての人が持っているものではないです。

肩書きなんて気づいたら名刺に載っていただけで別に必要なものじゃないんです。そもそも名前があるんだからそれで十分じゃないかと思ってます。肩書きって所詮は、会社内での立場を示すだけであったり、自分で作ったりするものです。でも名前がある時点でそこまで必要ないかなぁと思います。

少なくとも肩書きを頼ってまで使う必要はないかなと思います。

なお、ここでは経歴について記載していませんが、経歴も同じかと思います。過去にこんなことをやってきたというのを示すものなので、経歴事態を頼ろうとは思わないです。あくまで過去そんなことをしてきた、というだけで、今やっていることはまた別ですしね。

肩書きや経歴は大事なのは大事。

さて、これまで書いたように、私自身は肩書きには頼りたくないのです。でも肩書きは大事なのは大事です。肩書きをうまく使えば、自分のことをわかりやすく理解してもらえますし、話の入りとして話しやすくなる効果もあります。

また、だれに何の話をしていいかというのは肩書きを見て判断できる場合があるので、必ずしも不要なものではないです。

ただ、担当者を見つけるために使ったり、所属を示す意味で使うのはありなんですけど、それによって人として上位・下位を示すってわけではないですし、今の自分には不要かなと思っています。

肩書きに頼ることで、嫌な気持ちになるくらいなら、なしでいいと思っています。

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