秋の18切符の代替品『秋の乗り放題パス』2022のメリットとデメリット

日常

18切符を利用する人は、シーズンが夏と冬と春の3つしかないのがネックだなと感じた人はいないでしょうか。秋にも18切符が欲しいという人向けに作られているのが『秋の乗り放題パス』

18切符の代替品として使われることも多いですがあまり知られていない切符です。というわけで今回は、この『秋の乗り放題パス』のメリット・デメリットを説明していきます。

秋の乗り放題パスの利用期間

秋の乗り放題パスの発売は毎年夏頃に発表されます。なので毎年販売されるかはわからないのですが、ここ数年は例年販売されています。

2022年版の発売期間・利用期間
発売期間 2022年9月10日(土)〜2022年10月21日(金)

利用期間 2021年10月1日(土)〜2021年10月23日(日)

 

有効期間
ご利用期間のうち、連続する3日間

値段
おとな:7,850円 子ども:3,920円

18切符との共通点・違い

そもそもこの『秋の乗り放題パス』は18切符と何が違うのでしょうか。まずは共通点からまとめていきます。

18切符との共通点
・JRの普通電車に乗れる
・特急、新幹線には乗れない(特急料金を追加してもNG)
・全国どこでも使える
・北海道新幹線オプション券(2,490円)あり
 

共通点はこんな感じです。18切符を使ったことある方ならわかると思いますが、乗れる電車や使える路線は18切符と変わりません。なので実際にJRに乗り始めたら、使っている感覚は18切符と変わらないかと思います。

ちなみにオプション券とは北海道新幹線の奥津軽いまべつ~木古内間、及び道南いさりび鉄道線の木古内~五稜郭間をそれぞれ片道1回利用できるオプション券となります。新幹線は利用不可なのですが、北海道と本州の間は新幹線のみしか走っていません。そこでオプション券を使うことで本州〜北海道を移動できるようになります。『秋の乗り放題パス』でもオプション券があるので利用可能です。

 

逆に18切符との違いは以下となります。

18切符との違い

違い18切符秋の乗り放題パス
値段12,050円(5枚分)
1枚あたり2,410円
おとな:7,850円(3枚分)
1枚あたり約2,617円
利用方法1期間内いつでも5日分期間内の連続する3日間
利用方法2複数人での利用可複数人での利用不可
利用日期間内のいつでも購入時に初日利用日を決定
子ども用なしあり(3,920円)

値段や枚数の違いもありますが一番大きいのは、秋の乗り放題パスは3日間連続で使用しなければいけないという点です。

18切符は5枚分がセットになって発売されていますが、期間内であればバラバラの5日分として利用できます。それに対して、秋の18切符は連続する3日間です。なので、今日使って1週間後に2回目を利用するという形では使えません。また、購入する際に3日間の初日を決定しなければ購入できない形になります。

また、18切符であれば5枚分を複数人で分けることも可能です。秋の乗り放題パスの場合、3枚分は連続する3日間となるので、複数人で分けて利用することができません。複数人で同時に利用したい場合は、それぞれ切符を買う必要があります。

 

秋の乗り放題パスのメリットとデメリット

上記の共通点、違いをふまえた上で乗り放題パスのメリットとデメリットを見ていきます。最初にデメリットを見ていきましょう。

乗り放題パスのデメリット
・1日あたりの値段が18切符より200円高い

・帰省には使いにくい
・日帰り利用に使いにくい
・複数人での旅行に使いにくい
・金券ショップでの扱いがほぼない
・余ったチケットを売れない

18切符と比べると、1回あたりの値段は200円高くなっています。ただ値段は200円上がるだけなのでそこまでデメリットとは言えないでしょう。

秋の乗り放題パスのデメリットとして大きいのはやはり連続3日間という制限があることでしょう。そのため、帰省で利用したい場合や日帰りで複数人で旅行したい場合などは利用しにくい切符になります。

また、地味に痛いのが余った分を売りにくいという点です。18切符を利用する場合、駅の券売機などで買うのでなく、金券ショップで買う人が多いと思います。18切符の場合は、5枚分をバラで利用できるので金券ショップでも扱いやすいです。

でも、乗り放題パスは3日間連続で、しかも購入時に利用日を指定いないといけないので、金券ショップにはまずありません。また、18切符のように2回使って残りは金券ショップで売るということも難しいです。

3日間連続利用というルールがあることがデメリットにつながっていってしまうのが乗り放題パスと言えるでしょう。

一方でメリットもあります。乗り放題パスのメリットは以下になります。

乗り放題パスのメリット
・秋に利用できる
・比較的空いている
・子ども用が販売されている
・3連休で使いやすい(2021年は連休なし)

そもそも秋に18切符は販売されません。そのため、秋にJRで安く移動する手段としてはこの乗り放題パスしかないです。なので連続する3日間という点だけ我慢すれば、お得に移動できる切符となります。
そして、1番推したいのが、空いているという点です。18切符利用者は知っていると思いますが、18切符期間は混雑が激しいです。特に都会よりも本数や両数が少ない路線が混雑します。有名なところは大垣〜米原間。東京〜大阪間を移動する中で30分に1本しかない区間です。18切符利用期間は座れないことも多く、お盆や年末年始などは満員となることも多いです。

ところが、この秋の乗り放題パスの場合、利用者が少なめなので、18切符期間と比べ、混雑が少ないです。そのため、途中で席確保のためのダッシュなども不要です。個人的にはこれがかなり嬉しいメリットと感じます。

また、子ども用が販売されているというのも大きなメリットです。18切符は子ども用がないので、子どもでも値段は変わりません。でも、秋の乗り放題パスでは子ども用が3,920円で販売されているので1回あたり1,307円で利用できます。なので子どもと一緒に使う場合はかなりお得感があるチケットになります。

どう使えばいい?

秋の乗り放題パスは3日間連続なので、3日間を丸々使って移動しまくるというのも使い方のひとつです。ただ、それだと流石に大変です。

なので、無理に3日間利用しようと思わずに3日間のうち2日分で元をとるくらいの方が利用しやすいと思います。

例えば東京〜大阪間で言えば、1日目に東京〜大阪間を移動、2日目は観光にあてて、3日目に戻ってくるときに利用するという感じです。もちろん観光の際にも移動時にはJRであれば利用できるので、2日目も使えば交通費が浮きます

もしくは、初日に日帰りで利用する。2日目は近場での移動だけで利用して、3日目に再度日帰りで利用するという形もおすすめかと思います。

3日間というのがネックではあるものの、それさえクリアすれば、意外に利用しやすいのが秋の乗り放題パスです。皆さんもぜひ利用してみてください。

 

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